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概要

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6チュラロンコン大学では、一週間様々な食品に関する実験を行わせていただきました。パウダードライによるインスタントコーヒーの生成、アイスクリームやメレンゲの製造過程、構造などについての実験を行いました。これらの実験を通して、食品のおいしさは化学に基づいていることを改めて実感しました。とても身近な食品についての実験でしたが、その構造や製造過程ははじめて知ることが多く、とても興味深かったです。特に、アイスクリームについての実験を行った際、全ての材料、工程がアイスクリームのおいしさにつながっていたというのが面白かったです。なぜおいしいのかを分子組織レベルから調べて、その結果わかった原理から、おいしい製品を作る最適な手段を考えていくという流れがわかりました。このような実験をさせていただく機会はなかなかないと思うので、貴重な経験ができました。また、タイのスーパーで乳製品の市場調査も行いました。日本のものと比べると、見た目や味の種類、価格などに違いがみられ、面白かったです。また、日本の企業の製品も多く販売されており、タイと日本の結びつきの強さを感じました。私はまだ一年生で、実験もあまりしたことがなく、ついていけるのか不安でした。実際、英語での説明を聞き取るのは大変でしたが、現地の先生方や学生の方々はとても優しく、分からなかったことを質問すると、何度も説明してくれました。また、自分で復習したりすることで、より理解を深められました。もっと食品について勉強したいと改めて感じました。そして、チュラロンコン大学というタイでトップクラスの大学の学生と交流できたのも、とてもいい経験になりました。私たちが交流した学生の多くは四年生や院生の人たちでした。実験の際はとても頼りになる存在で、さまざまなことを教えてくれた一方、実験が終わった後は遊びに連れて行ってくれるなど、とてもフランクに接してくれました。海外の学生と仲良くなれたのは初めてで、とても楽しかったです。また、将来彼らのようになりたいと思いました。渡部史織チュラロンコン大学