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概要

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42本日は昨日の失敗を活かし、行動を改めた一日となりました。 実は昨日はとても反省の多い一日でした。 メンテナンス部門の実質的な初日となった昨日、私たちは現場の中国語しか分からないスタッフとのコミュニケーションが難しく、簡単なことでさえ伝えることができず、もどかしさを感じていました。しかし、今日は改めてここにいる意味と今までの経験を活かし、残り少ない日数ですが少しでも多くのことを吸収するぞ!という気持ちで取り組んでいきました。 私はライフサポート部門の様々なスタッフに話しかけ、とにかく貪欲に仕事を探し続ける姿勢を見せることで、結果として昨日とは異なり、多くの仕事に関わることができました。 彼らは自分達がなぜ研修しているかをよく知らず、そのため、黙っていては決して仕事は降ってきません。自分がやりたいことを述べる前に、まずはやるべきことをやるということはとても大切なことだと思います。 コミュニケーションの問題はグーグル翻訳を活用することで、なんとか取ることができるようになり、昨日は話すのが難しかったインターンの学生ともこのNMMST の地域発展政策について深い話をすることができました。朝9 時に現場に入り、午前中積極的にやることを探し、誰もやろうとしない水槽の掃除を丹念に行っている姿勢を見せたことで、午後には彼らの自分たちへの見方が変化したように感じます。水槽の水の入れ替え、水槽の掃除、魚の餌の切り分け、実際の餌やり、そして最後の掃除、また中央モニターで常に循環システムに目を配ることなど、普段目にすることのできない水族館の裏側は多くの人の手によって成り立っていることを痛感しています。お世話になっている先生には昨日水族生物のライフサポートについて、こんなお話しをしていただきました。それは、「魚を育てることは本当に難しい。台湾海洋大学の養殖科を出た学生でさえ、その半分はうまく魚を育てることができない。その理由はライフサポートシステムのサービス対象はあくまで魚であり、システムそのものを学ぶ前にこのことをよく考えなければならず、魚の気持ちを知るためには自分の子どものようにその状態を常に気にしていなければならないからだ。これは算数のように1+1=2 となるような単純な問題ではなく、非常に難しいことである。」ということです。何もかも手探りのこのプログラムは探検隊過去最高に難易度が高く、自分が何をしているのか、それが本当に前に進んでいるのかわからなくなることがあり、時に自信を失いそうになることがあります。私はこの言葉を水槽の掃除をしている時に常に考えていました。すると、ただ掃除しているだけですが、一匹一匹の魚がこの長潭里の海の再生を担っていると思うと、身が引き締まり、小さな変化も見逃さないように集中している自分がいました。しかし、孤独に陥りそうになる時にそれを助けてくれるのは自分自身の経験です。 今までも辛かったこと、しんどかったことをどうやって乗り越えてきたか、今こそ探検隊で培ってきたマインドを思い出し、奮起する時だと思います。冒頭にも書きましたが、このプログラムで残された時間はあとわずかです。 自分達のミッションは、このプログラムで最大限のパフォーマンスを発揮し、受け入れて下さった先生やNMMST(台湾海洋科技博物館)へ恩返しをすること、そして次回参加者へのバトンを渡すことです。明日も1 秒も無駄にすることなく、最後まで全力で走り抜けます。 (2018/03/07 日報)海洋政策文化学科 3 年田辺傑作台湾プログラム