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概要

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39帰国前日である3 月31 日は、メンバー4 人と共に上海を訪問しました。杭州に来て、既に2 週間近くが経ち、杭州市内の雰囲気も分かり始めてきたこの時期に上海を訪問し、上海の雰囲気を知ることは、両都市の雰囲気がどの様に異なるかわかるのではないかと感じ、非常に楽しみに臨みました。杭州~上海間の移動手段としては、高速鉄道を利用しました。高速鉄道は、杭州東駅~上海虹橋駅間を約90 分で繋いでおり、杭州が観光地として栄える一役を担っています。高速鉄道の両駅は、日本の様に行先ごとに待合室が分かれておらず、1つの巨大な待合室に乗客が集まり、そこから各々が、乗車するホームへ通じるゲートをくぐるというシステムです。また、天井が非常に高く、空港の様な造りとなっています。最も日本と異なるのが、セキュリティチェックの厳しさです。高速鉄道に乗るには、必ず持ち物を検査に通さねばならず、中国人なら身分証、外国人ならパスポートを提示せねばなりません。中国ではこの様な検査が地下鉄や、ローカル線でも行われており、日本よりもテロ対策や車内犯罪対策が進んでいると感じました。高速鉄道の車内は日本の新幹線と似ており、脚を伸ばせる程ゆとりのある座席でした。また、車内販売も行われており、乗客が快適に過ごせる工夫が多くみられました。驚いたのは、高速鉄道の速さです。杭州~上海間の高速鉄道は近年開通し、その最高時速は時速300 キロ超と、日本の新幹線よりも速いのです。車内に備え付けられた速度計が300キロを指しているのを見たとき、改めて中国の大きさを感じることができました。上海到着後は市街地観光を行い、田子坊というショッピング街を散策したり、上海タワーを見に行ったりと、我々がイメージする上海を全身で体感しました。田子坊では、屋台や土産物屋に混じって、駆け出しのファッションブランド店やアート展なども催されており、アジアを代表する、ファッションや現代アートの発信源となりつつある上海を垣間見ることができました。杭州と上海を比べて最も特徴的だったことは、観光客層の違いです。杭州では、中国国内や中華圏からの観光客がほとんどであるのに対して、上海はアジア系をはじめ、ヨーロッパ系、アフリカ系など、より国際色豊かであると感じました。観光地の商店においても、英語が通じることが多かったです。中国では、現在でもインフラ整備が急速に進んでいます。今後、杭州にも世界各国から観光客が訪れ、上海のような世界有数の観光都市になっていく未来を想像できた、有意義な上海訪問となりました。井潟百之威上海訪問