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概要

kaigaitankentai_11

46早いもので台湾に来て明日で3 週間が経ちます。日報にも常々記載していますが、この3 週間で私は多くの収穫を得ました。探検隊に参加できることが決まり、英語の補講等で他のチームの学生を見ると、早いうちから探検隊に参加できて羨ましいなあ、と感じていました。その時は、この先何回も海外に滞在できるチャンスがあっていいなあ、ぐらいの感覚でしかありませんでしたが、実際に探検隊プログラムが始まると、より、羨ましい気持ちが増しました。年齢で言えば4,5 歳しか変わりませんが、私は大学4 年間での経験が私自身に大きな影響を与えたと感じています。とある26 歳のアイドルが、振り返ると20 歳のときに「20歳のものごころ」がついた、とインターネット番組で言っていましたが、本当にその通りでした。20 歳を過ぎ、進学か就活かで悩む内に、社会の一員であることを意識し始め、初めて冷静に自分を客観視することができ、人との交流の中で、自分に足りないものを見つけ、学習することができました。娯楽、ビジネスマナー、人間関係、忍耐力など多くの勉強以外の嬉しいことや嫌なことをこの4 年間で経験でき、それらが私を成長させてくれました。しかし、台湾に来てから3 週間しか経っていないのに、自ら積極的に学習したい課題を伝えること、拙い英語でも知っている語彙で積極的に話しかければ相手もわかろうとしてくれること、言語を超えた関係性があるということ、周りの人へのさらっとした思いやり、など大学4 年間と同じぐらい大事なことを学べました。もちろん、英語をもっと勉強しよう、というモチベーションアップにも繋がりました。今の日本での生活にも満足していますが、早くこのようなことに気づいていれば、違う未来になっていたかもしれません。本当に1 年生や2 年生で参加している皆が羨ましいです。このように書きましたが、今日は4 年生で参加できてよかったと思えたことがありました。下船し、昨日から再び研究室での生活が始まりました。今は先週の乗船で走らせたSea Glider で得られたデータを解析する作業を進めています。1~2 時間の航行を16 回し、関数が27 個あったため、膨大なデータになりましたが、グラフを作るプログラムを書き、今日1 日かけて無事432 個のグラフを作成することが出来ました。初めて触る慣れないプログラミング言語でしたが、今までの大学での経験を活かし、なんとか終わらせることができました。このような機会に、4 年生で探検隊に参加してよかったと思えます。私の所属する海事システム工学科では、1 年生からハードなプログラミング教育を受けます。最初はすごくアルファベットや数字の羅列にアレルギーがでて、努力しようとせず友達に手伝ってもらい課題を提出していましたが、テストでは友達の手も借りられず、必修のプログラミングの単位を何種類も落とし、より苦手意識が高まる一方でした。しかし、3年生の5 月に研究室に所属し、自分の作りたいものを作るためのプログラミングを始めるようになったところ、アレルギーもなくなり、嫌悪感を覚えず、地道にプログラムを理解できるようになりました。そしてプログラムを苦労して書くことで、楽できるようになることを覚えました。今日のデータ処理はその最たるものでした。もともと研究室で使っているソフトを使用する予定で、私も何度も経験していたため、自信満々でしたが、そのソフトを入れていない私のノートパソコンで処理を行うことになり、仕方なくExcel で処理を行うことになりました。小学生のころから使ってい慣れているとはいえ、Excel で432 個の表をぽちぽちと作成するのは気の遠くなる作業で、どうにかこうにか楽できないかと調べたところ、簡単に処理するプログラムを書き換えられることがわかり、楽に432個の表を作成できました。おそらく、1 年生の私には、プログラミングへの嫌悪感が勝り、プログラムを書き換える根気強さがなかったと思います。4 年間培ってきた技術と経験が役に立った瞬間で鼻高々でした。明日からはできたグラフから読み取れることをポスドクのCathy と話し合います。知っている語彙で諦めずに伝えようと思います。そして大学4 年間で得た技術を手に、来週の成果報告会では胸を張って発表できるように頑張ります。(2018/8/7 日報)海事システム工学科4 年伊藤りりか台湾プログラム