ブックタイトルkaigaitankentai_11

概要

kaigaitankentai_11

41探検隊では、研修中にメンバーが、一人一日交替で日報を書くことを日課としています。日々の研修内容から始まりその日の出来事まで学生達の目線で感じたことや考察を綴っています。そのたくさんの日報のうちの一部を抜粋版としてお届けします。日報（抜粋版）【目次】シンガポール隊 ・・・・・ 研究室研修 ・・・・・ ４２中国香港隊 ・・・・・ 成果報告会 ・・・・・ ４３ベトナム隊 ・・・・・ 企業研修 ・・・・・ ４４タイ隊 ・・・・・ 成果報告会 ・・・・・ ４５台湾隊 ・・・・・ 研究室研修 ・・・・・ ４６中国杭州隊 ・・・・・ 成果報告会 ・・・・・ ４７～海外探検隊における日報の役割～日報とは、その日どのような研修を行ったかという報告と、その研修で自身はどのようなことを感じ、考えたのかという気づきから構成される報告書です。その日の研修でインプットしたことを、文章という形でアウトプットすることで、より研修の学びや理解を深めていくことを目的としています。この日報の最大の特徴は、良い気づきのあった日報をすべての隊に共有されることにあります。このことが海外探検隊の隊員へ大きな影響を与えています。はじめは「自分の日報が共有されたい」という単純な競争心からかもしれません。しかし、他の仲間の日報を読んでいくと、「この人はこんな考え方やモノの見方を持っているのか」といった仲間の知らない一面や新たな視点に気づかされます。こういった他の隊の仲間の姿に刺激を受け、「自分ももっといろんなことを考えて伝えていかなければ」という気持ちが芽生えるようになり、最後には自分の視点から見た意見を堂々と伝えるようになっていきます。この意見に他の仲間が刺激を受けていく、という互いに刺激を与えあうサイクルが日報によって生み出されています。日報は海外探検隊の活動の中でも、あまり表に出ない地味な活動かもしれません。しかし、日報は海外探検隊において、すべての隊へ自分の意見を発信する唯一の機会であり、他の隊の仲間の意見を知る貴重な機会です。この日報という、海外探検隊間の相互の意見発信の機会が、国をまたいで仲間と学び合うという非常に大きな役割を果たしているのではないか、と私は考えています。11 期海外探検隊学生メンター 海洋政策文化学科３年 南賢哉