ブックタイトルkaigaitankentai_11
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kaigaitankentai_11
37私たちは、杭州にあるイオンモールで約2 週間の研修を行いました。研修では、イオンでの仕事内容を教えていただいたり、写真のように店内を回りながら構造上の工夫や店舗のお話を聞いたりしました。また、イオンの周辺にある競合店もいくつか見学させていただき、それぞれがターゲットとしている客層の違いやモール内の構造の違いを見ることが出来ました。さらに、自由研究の時間も多くいただき、成果報告会に向けて自分たちで意見を出し合いながらモール内を見て回りました。自分の足で現場へ行って見ることでお店の雰囲気が感じられる上、杭州隊メンバー4人で感じたことを共有しながら研究を行うことで、自分だけでは気づかないような発見も数え切れないほどありました。研修中は毎日が新しいことの連続でした。中でも特に印象的だったのは、スピード感です。学校の授業などで、海外は物事を進めるスピードが速いということは、何度も聞いたことがありました。しかし、どこか半信半疑なところがあり、実際に自分の肌でスピード感を感じてみたいということで私は今回の研修に臨みました。それが研修では想像以上に強く感じられました。たとえば、モール内では私たちの研修中にも様々なイベントが行われていたのですが、その準備が驚くほど速いのです。もし日本のモール内で車の展示が行われてることになったら、その車の搬入や諸々の準備のために日中も作業が行われることでしょう。しかし中国の場合は夜中の2時間程度で全て完了してしまうそうです。実際、前日にはお客様が通っていた場所に、翌日の開店時には車のブースが出現していたのを目にしました。その企画自体も1週間前などに来ることが多いそうで、それを実行する速さは衝撃的です。また、イオンで働いている方々には店内を案内していただいたり、プレゼン資料の添削をしていただいたり、大変お世話になりましたが、私たちが質問したことやお願いしたことに対していち早く反応してくださいました。イオンの総経理(日本での社長を意味する役職)の方のお話によると、日本人は物事を進める際、完璧に予定を組んでから実行に移します。そのため実行する過程で問題は起こりにくいですが、物事を完遂するまでに時間がかかります。一方で中国の場合、計画が6割程度決まったら実行に移すそうです。その分、途中で問題が多々発生しますが、その都度何とか解決して乗り越えていくので、実際にかかる時間は短くなるそうです。日本の計画性と中国のスピード感を合わせたら、日本と中国は最高のパートナーになることができると確信しているとおっしゃっていました。私も研修中に何度もそれを実感しました。今回の研修を通して、他にも様々な中国の凄さを感じ取ることができました。この貴重な経験を活かして、日本と中国が最高のパートナーになるための架け橋となるような人材を目指していきたいです。鴨下友里杭州イオンモール(2)