ブックタイトルkaigaitankentai_11

概要

kaigaitankentai_11

24私たちは約3 週間、チュラロンコン大学の食品科学部の研究室で活動を行いました。食品科学部では、実際にチュラロンコン大学の学生が行っている実験に参加させていただきました。豆乳の実験では、分離大豆タンパク質と豆乳を調製しました。調整する過程で不安定になるコロイドや乳化状態を安定させるために、加熱する温度や撹拌する時間を変えることで、より解離の少ない高タンパクな豆乳を作ることができました。私はまだ1 年生で研究活動は初めてだったのですが、実験器具の操作や実験の過程を事細かに説明してもらったことで理解を深めることができました。今後大学で行う研究活動を前もって経験できて良かったです。また、アイスクリームの実験では、実際にアイスクリームを作る中で製造過程や組成を学ぶことができました。一番美味しいアイスクリームを作るために、材料を混ぜる順番や加熱・冷却する時間が考えられていて興味深かったです。食品への学習意欲が高まりました。チュラロンコン大学では、タイの学生だけでなく、フランスや台湾の国立屏東科技大学の学生4 人と活動を共にしていました。異なる言語、文化を持った人と出会うことは初めてだったので、少し戸惑うこともありました。また、私は自分の話す英語に自信が持てずにいましたが、周りの学生たちがとても親切でフレンドリーだったこともあり、分け隔て無くコミュニケーションを取ることができ、自己主張をすることもできました。さらに彼らは、その日の活動が終わると、食事や観光地を案内してくれました。本当に頼りになりました。ここまで自分が人に支えられていると感じたことは初めてでした。これからも周りの人への感謝の気持ちを忘れずに生活していきます。この研修を通して、多くの面で自分の成長を感じ取ることができた一方で、同世代の学生たちの英語力や勤勉さにはとても衝撃を受けました。いま自分に足りていないものを感じることができたこの経験を糧に、多くのことに挑戦し、自分の可能性を自分で広げていきたいと思います。髙橋早紀子チュラロンコン大学（１）