ブックタイトルkaigaitankentai_11
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20私たちは4 日間SEAPRODEX の魚介類輸入・輸出部門で研修を行いました。SEAPRODEX はベトナムの魚介類の売買、輸出・輸入、輸送、加工まで幅広く取り扱う企業です。SEAPRODEX の企業の仕組みや取引の仕方、ベトナム人の食生活に至るまで様々ことを学びました。まずはSEAPRODEX の取引の仕方を説明します。SEAPRODEX は消費者と、銀行を仲介して取引をします。この支払い方法をL/C(Letter of Credit)といいます。L/C は一般的な契約の仕方で、銀行を介して購入するため支払い保証がつき安全な取引が可能です。L/C とは別にTTR という方法もあるのですが、TTRは消費者と企業が直接取引をするため信頼関係がないとできないそうです。私たちは企業に関する講義を受けるほかに様々な場所に連れて行ってもらいました。BigC という地元のスーパーで市場調査を行ったり、SEAPRODEXの傘下にあるSeapromart や加工工場を訪問しました。ここで本来なら冷凍倉庫と港に行く予定だったのですが、私たちが体調を崩してしまい、残念ながら訪問することが出来ませんでした。Big C では企業の方にベトナム語の通訳をしてもらいながら、お客さんに魚介類に関するアンケートを取りました。そこでベトナム人は日本人と同じぐらい魚介類をたくさん食べることがわかり、親近感が湧きました。しかし、日本とは異なる調理方法を好むそうで、生で食べることはなく揚げることもあまりしないそうです。基本、焼くか、煮るそうです。煮ることに関してベトナムには鍋に魚を丸々1 匹入れる伝統料理があります。私とまさきさんはこの鍋を食べる機会があったのですが、味付けがあまりされてなく魚自体の味が楽しめます。また、Big C が日本のスーパーと異なることは、水槽に生きた魚が泳いでいて、それが売られていることです。しかも、小魚などではなくナマズの一種である大型の魚も売られています。日本との相違点が見つけられ、とても興味深かったです。次に、Seapromart についてなのですが、SEAPRODEX の建物の下にある、魚介類専門のお店です。部門のmanager の方に魚の紹介をしてもらいました。ここで興味深かったのが、Pangasius やBlack tiger shrimp が販売されていたことです。Pangasius は日本で最近話題となっていますが、ベトナムでは普通に売られています。また、日本ではWhite tale shrimp が主流ですが、ベトナムではBlack tiger shrimpの方が好まれるそうです。こうした製品の違いに注目すると面白いですね。最後に加工工場についてなのですが、曜日によって加工しているものが異なり、私たちが見学した時にはエビの加工をしていました。このエビは日本に輸出されるそうです。私たちは普段生産地は気にしても、加工している場所までは気にとめないし、ほとんど表示もありません。こうした加工段階があり、働いている人がいることを忘れないようにしたいです。宇田春花SEAPRODEX